ザ・メンタリスト シーズン3 第13話より:

last resort
最後の手段、最終決断


映像作家アンバーの事件を捜査中のジェーンが、ある日立てこもり事件に巻き込まれる。

銃を持ち市庁舎に陣取った犯人・クロスホワイトの元にはジェーンを含め多くの人質がおり、
うかつな真似は出来ない。

あくまでも犯人との対話を優先し、犠牲者を出さぬよう解決すべきというリズボンと
多少の犠牲を払ってもすぐに強行突入をすべきと言う地元警察のネイル保安官の意見が対立。

そこに町長が現れ、ネイル保安官の作戦を実行するようリズボンに圧力をかける。

この街では、町長の一言は地元警察をも動かす力を持つようであった。

Mayor Bagshaw, I’m Agent Lisbon with the CBI.
バグショウ町長、CBIのリズボンです。(リズボン)

Glad to hear it. Nail, what’s the plan?
そうか。 ネイル、作戦は?(バグショウ町長)

Flashbangs through the side window, move in through the back, take Crosswhite out.
閃光弾を投げ込んで、裏口から突入して犯人を捕らえます。(ネイル保安官)

Get started on it.
今すぐやれ。(バグショウ町長)

An assault like that should be the last resort, not the first.
そんな強行突入は最終手段にすべきです、最初ではなく。(リズボン)

A half dozen people, including my wife,
私の妻を含めて多数の市民が、(バグショウ町長)

are in that building with an armed lunatic.
武装した異常者にとらわれているんだぞ。(バグショウ町長)


flashbang「閃光弾」。

assault 「急な襲撃、攻撃」。

そして last resort は「最後の手段、最終決断」。

resort と聞くと「保養地、リゾート」が真っ先に浮かびますが
その他に「やむを得ず選ぶ手段、最後の頼み」といった意味があり
今回は後者の意味で使われています。

lunatic「異常者、狂人、頭のおかしい人」。

luna はラテン語で「月」を意味する言葉、それに tic(~的)を加えて
「月っぽい、月的」、それが「狂った人」という意味を持つのは
月の引力が人の気を狂わせると信じられてきた歴史に由来するようです。

同じような意味を持つ言葉に moonstruck「気がふれた」というのもあり
こちらは直訳すると「月に襲われた」、
これはシェールとニコラス・ケイジの映画「月の輝く夜に」の原題でもあります。


さらに lunacy も「精神異常、錯乱」を表す言葉で
ウィキによるとバンド luna sea のインディーズ時代の表記は lunacy だったとか。

呼び方はどちらも同じな上、イメージも受け継がれていて上手い改名ですね。

これら「月」で表される狂った状態に共通するのは、精神からくる異常さという点なんですが
前述のシェールの映画「月の輝く夜に」は、
若い男性(ケイジ)が年上の未亡人(シェール)と恋愛をする話なんですが
それを「気がふれた」っていうのは、いいのかな?(笑)。

まあ夢中で恋をしている時は、一種幸せな気狂い状態とも言えそうですから
こちらも上手いタイトルですね。



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